自作の箱ひげ図説明器を提示し、1で述べたハンドボール投げの記録を整理することができます。

第1四分位、第3四分位の説明を加えて、それぞれの値を箱ひげ図に反映させます。併せて箱ひげ図の意味の説明もすることができます。この自作教具は、ひげの部分が伸びたり縮んだりすることに加え、箱の部分も移動したり伸びたり縮んだりします。さらに中央値の位置も自由自在に変えられるようにしていますので、下の数直線の目盛りの単位をその都度変えれば、様々なデータに対応できるようになっています。


厚紙があれば1時間ほどで作ることができます。また、箱の幅と位置、ひげの長さを自由に変えられることで、箱ひげ図の意味や必要性の説明がしやすくなり、理解の促進につながります。この教具を作るときのポイントは、写真のようにひげ部分が箱部分とくっつかないように分離した状態にして、箱部分の後ろにひげ部分が収まるように厚紙で少し浮かせて、その上にマグネットシートを着け、黒板に貼るようにします。


自作教具のよさは、教師が生徒の実態に応じて「こんなものがあればより生徒に分かりやすい授業ができるのに」という思いが具現化されたものです。それだけに、生徒の印象に残りやすいし、この場合箱ひげ図の本質に迫らずとも、その教具の構造を考えたり、触って動かしてみたりするだけで視覚的、立体的、物体的に大きな意味があると思うのです。そうすることで、一人でも多くの数学が苦手な生徒の理解を助けることができるのであれば、少の手間と時間がかかるぐらい安いものです。
 
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