主題「正の数・負の数の加法減法」:2数の和の符号と絶対値
主題「正の数・負の数の加法減法」(P.23):2数の和の符号と絶対値
上記の単元で実際に「学び直し」の授業を実施し、そこにどのような課題があるのかを考えた。具体的には授業の最初に現在の中学校1年生が小学校4年、5年で使用していた啓林館の教科書「わくわく算数4年・上」の小数のたし算・ひき算、「わくわく算数5年・下」の同分母分数のたし算ひき算の指導を「学び直し」として約10分程度設定した。小学校の教科書の既習事項と照らし合わせながら授業を組み立てることになるため、授業の前段階の準備に大変時間がかかった。
小学校の既習事項がどの学年のどこにあるのかをまずすぐに言える中学校の教員は少ないのではないだろうか。他の数学主任の教師もその問題を指摘していた。
そのためにも現在同時に作成している「学び直し教材一覧表」のように、一目で小中の関連個所が分かるような表があると便利だと考える。また、小学校の内容、指導方法との結びつきを考えながら指導案、ワークシートを作成する必要があり、この点においても系統性との整合性を確認しながら進めることになるので時間がかかった。
そして何より中学校に小学校の教科書がなく、授業をする教師のほとんどは生徒が小学校でどのような内容をどのように学んできているのかがよく分かってないまま授業をしているというのが現状であり、大きな課題であると感じた。このような学校の環境状況も「中1ギャップ」の一つの断面ではないだろうか。 |