根拠をもとに説明し、伝え合う活動
課題「袋の中に、当たりくじ(赤玉)が1本と、はずれくじ(白玉)が2本入っている。このくじを3人が順番にひくとき、何番目にくじをひく人が当たりやすいだろうか。」
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指導案:word2010(23k) ワークシート:word2010(17k)
今回の学習指導要領の改訂で、「数学的な思考力・表現力を育てる」ことが強調された。この授業は、この数学科における思考力・表現力の育成にはどのような課題があり、どのように進めていかなくてはならないのかを検討するために実施した。
本時は、「多数回の施行を行って実証的に示す。」ことと、「起こり得る場合を樹形図などで示して考察する。」という2つの活動ができることを前提としている。すでに指導計画にそって「多数回の施行を行って実証的に示す」活動は2時間実施し、生徒は確率は試行回数が増えるほど、ある一定の数値に近づいていくことを学んでいる。また、「起こり得る場合を樹形図などで示して考察する」活動は4時間実施し、起こり得る場合を樹形図または表を使ってで表すことを学んでいる。「説明し、伝え合う活動」については本時までの3時間を課題学習として、
第1時 「袋に入っている5本の球のうち2本が当たりのとき、2人が同時にあたりをひく確率」
第2時 「モンティ・ホール問題」
第3時 「日本シリーズで、7試合目で優勝が決まる確率」
第4時(本時) 「くじを引く時、何番目にひくのが有利か」
というように、それぞれ違う課題を提示し、本時と同様の活動をさせてきた。その3時間で生徒それぞれがそれなりに充実した話し合い活動ができていたので、本時の課題の難易度から考えると、生徒はもう少し理由を説明できると考えていた。しかし、実際には「論理的に説明すること」、「説明し伝え合うこと」の2点のねらいに迫ることは難しかった。
課題
・ くじ引きの結果を黒板に書かせるのに余分な時間をかけすぎた。確率の数字のみ書かせただけでも良かったと思う。
・ グループで話し合う際に、もう少し教師が介入して助言をすることで、話し合いを活性化させる手立てを考える必要がある。
・ 数学科での説明し伝え合う活動とはどのようなものか、まだ実践事例は少ないが、今後は他の事例を参考にして研究していく必要がある。
・ 数学科での説明し伝え合う活動をマニュアル化し、話し合いの仕方、説明の仕方、説明のきき方、質問の仕方を身につけさせる必要がある。
参考文献:清水静海 「新学習指導要領の展開 数学科編」 |